秋の七草
2023年9月8日
秋の七草は春の七草ほどなじみがありませんが平安時代からの春の七草よりも昔の
奈良時代から愛されてきました
春の七草は食べるもの。野菜が少ない冬に栄養を補う意味がありました
秋の七草は野に咲く花を見つけて喜びを愛でるもの。鑑賞用です
秋の七草は万葉集に収められている山上憶良の2首の歌が始まりです
「秋の野に 咲きたる花を指折り(およびをり)かき数えれば七種(ななくさ)の花」
「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝貌の花」
1つ目の歌で「秋の野に咲いている草花を指折り数えると7種類ある」とし、2つ目の歌で「それは萩の花、尾花、葛の花、撫子の花、おみなえし、または藤袴、あさがおの花、である」と述べています。「あさがお」については諸説ありますが現在では桔梗(ききょう)が定説です
秋の七草「はぎ、ススキ、ききょう、ナデシコ、くず、フジバカマ、オミナエシ」
この7つの花を見て「あれ?」と気づく人もいるでしょう 七草に入っている花は必ずしも秋に咲く花ばかりではないのです。例えばナデシコは4月から、キキョウなら6月から開花します。奈良時代、当時の夏に該当します。また、現代とは気候も異なると推測されます。そのため、当時と現代で花の開花時期が異なっていたようです。
憶良が挙げた7つの花はすべて7月~9月に咲いていたのかもしれませんね。そして俳句の秋の季語になっています。
秋の七草は鑑賞重視。野山に咲く美しい花を鑑賞し季節を感じて慈しむことが秋の七草の目的です。現在は身近なところで秋の七草を見るのは難しくなりつつあります。昔はお月見をする時にススキだけでなく、他の七草も飾っていたので同じような楽しみ方を取り入れてはいかがでしょうか。
また秋の七草は食用ではないものの、薬草として漢方や生薬など実用的な草花としても親しまれたものが選ばれています。風邪や胃腸不良に良いとされる葛根湯は葛の根を乾燥させたものが主成分。桔梗は咳を鎮める働きの他に抗炎症作用があり、喉の腫れや痛みに効くとされています。女郎花の根は解毒、消炎作用や解熱の効果があると言われ、撫子の種はむくみを取る働きが期待できるという説があります。
疲れの出やすい秋に日本人を目や口から癒してきたのが秋の七草です。
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